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2011年11月26日

記事の裏…「政治力」から「アラバマリグ」

12年1月号のBasserを読んでいて、とても気になった記事があります。
雨貝氏による「日本人選手と政治力・後編」です。

記事を要約すると…
今や日本人選手も実力的にはエリートツアーでAOYを獲得できる位置にはいるが、政治力が備わっていなため現実的には難しい…
それを実現させるためには選手個人レベルの努力だけでなく、我々日本人が選手達を更に応援する必要がある事はもちろん、サポートする日本企業がもっとアメリカ国内の草の根的活動をしなければならない…
そんな内容の話し。

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個人的にも正論だと思うし、冷え込みつつあるアメリカバスフィッシング業界をなんとか盛り上げたいと願う、なんとも雨貝氏らしい文面だと思います。

この記事の中に頻繁にでてくる「政治力」というのはどんな意味なのか…
既にこの記事を読まれた方は、少なからず衝撃を受けた事でしょう。
でもこの「政治力」という見えない圧力、決して珍しい事でも驚く事でもなく当たり前に横行している事なんです。
記事の中にもあった様に、日本の国技に置き換えて考えてみれば、思い当たる節もきっと少なく無いでしょう。
どんなに平等な競技だとしても、国をまたいで乗り込んで行く立場になれば、必ずぶち当たる壁なんです。

ならば、どうやってその政治力を乗り越えられるのか…
雨貝氏の記事を否定する気は一切ありませんが、個人的な見解としては答えは全く違うところにある気がしてなりません。
「結果的に誰が得をするのか…」
それが全ての答えでしょう。

B.A.S.SもESPNも所詮は商売。慈善事業では無いのです。
最終的に自らが利益を得る事ができなければ、大枚はたいてやってる意味も無いという訳です。
そこまで商売商売してなかったとしても、少なからずアメリカバスフィッシング業界にお金が流れ、アメリカという国が多少でも潤う結果に繋がらなければビジネスとしては失敗です。
政府が国家予算を削ってやってる訳じゃありませんからね。

考えてみて下さい。
もし仮に、アメリカスポンサーのついたアメリカ人の中堅選手が日本のトップカテゴリーの大会に参加していたとして…
もしその彼が優勝した場合、アメリカの企業だけが潤い日本という国が潤わないとしたら、きっと国内のメディアはそれを大きく取り上げないでしょう。
もちろん、その彼自身のキャラそのものが記事になってしまう様な大それたものであれば、ちょっと違った展開もあるかもしれませんけど…

で、結論は…
どんなに頑張ってもアメリカの市場規模の足元にも及ばない訳ですから、政治力を乗り越えるためには「結果的にアメリカを潤す事」が出来なければなりません。
要するに、日本の企業が日本人選手をサポートするのでは無く、アメリカの企業が日本の選手をサポートする様にならなければ、ここで言う政治力を乗り越える事はできないでしょう。
現実的にはかなり難しいと思いますけど、これが今置かれている業界においては最短の図式だろうと思います。

とは言え、雨貝氏の結論付けた手法で政治力を乗り越えられるのであれば、それが最善な図式でしょうね。
自分で結論付けた図式とは大きく異なってしまいますが、個人的には雨貝氏の唱える方程式で政治力をクリアしてもらえる事を望みます。
ただ、今のアメリカという国の状況を考えてしまうと、どうしても現実的とは言い切れません…
リーマンショック前であればね…

全てを商売とかお金という価値観で考えてしまうのは、人としてもアングラーとしても寂しいところではありますけど、現実的には殆どがそれで動いているんです。
ここ最近話題になっているアラバマリグでさえも、今の日本企業にとっては「美味しいネタ」の一つに過ぎないんです。
だって、特別な加工も必要無い様な針金の束が、宣伝とか仕掛け次第で3,000円なんていう高値で売れちゃうんですからね!
それに付けるワームの事を考えても、一度に大量に消費してもらえる訳ですから、こんなに優れた商材はないでしょう!
「あんなの釣りじゃねー!」とか「トーナメントで使えない!」なんて世間の声を掻き消して、「釣れる!」「楽しい!」「面白い!」を貫き通せさえすれば、珍しさと恐いもの見たさでそこそこ売れちゃう時代ですからね…
着眼点や製品化のスピードも然ることながら、宣伝とか情報の力というのはホントに恐いものです。

トーナメントで生計を立ててる様なトップアングラーでもない限り、ここまで深い事を考える必要はないのだろうと思いますが、現実的には全てが経済の流れの中で蠢いているんです。
釣りをする楽しさや喜びも人それぞれ違うだろうと思いますが、お金を落とせば誰かが潤いお金を落とさなくなれば業界が衰退して行く…
業界の中においては単なる消費者として位置付けされているものの、結果的に最大の力を有しているのは私達「釣り人」だと言う事をお忘れなく!
posted by ITO-CHAN at 23:59| Comment(0) | 釣り業界の話し
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